二〇〇二年にイギリスで出版された本書(Wild Health - how animals keep themselves well and what we can learn from them, Weidenfeld & NIcolson)で、 著者のシンディ・エンジェルは、私たちはもっと野生動物の健康維持行動に学ぶべきだと主張する。私たちは二〇〇万年におよぶヒトの進化史からすればごくごく短いあいだに 生活をすっかり変えてしまったが、この肉体はほとんど狩猟採集時代にできあがったものなので、近代の食生活や医療に適応する時間がなかった。 一方、野生動物は何百万年にもわたる自然淘汰のすえ獲得した戦略を駆使して健康維持をはかっており、かなり健康な生活をおくっているらしい。 それなら動物たちの健康法を学ばない手はないではないか。
本書は、原注からもうかがえるように膨大な文献を駆使して、動物の自己治療というつかみどころのないテーマをみごとにさばいて方向づけをしてくれた。 その方法に一貫しているのは著者のホリティックな観点である。
■一言:
多様な動植物に囲まれて野生に生きる動物たち。
動物たちにできることは私たちにもできるはず。
■書評:
るびりん書林 別館
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