○■動物たちの自然健康法―野生の知恵に学ぶ■
2015-06-03


・感染症を予防し治療する動物たち 125
・O一五七は抗生物質のつかいすぎが原因? 129

第7章 怪我と骨折 132
・驚異の回復力 132
・事故にそなえて 134
・動物も痛みを感じる 137
・治療のために身を隠す 141
・唾液に治療物質を確認 143
・傷のなおりをよくする薬草 146
・砂糖水、泥浴び、ギブス 149
・病気の仲間の世話をする 152
・ヘビ毒とヘビ恐怖症 154

第8章 刺す虫! 157
・「蠅叩き」と「水遁の術」 157
・相互グルーミングと掃除魚 161
・かゆみをおさえる塗り薬 164
・蟻浴、砂浴び、日光浴 170
・塩による手当てと尿洗い 174
・巣をまもる―燻蒸消毒と強力な匂い 175
・毒をたくわえて虫を撃退 182

第9章 渋る主と招かざる客 185
・野生動物には寄生虫が少ない 185
・虫下し植物 189
・タテガミオオカミの寄生虫対策 192
・薬を丸飲みにするチンパンジー 195
・冬眠や渡り前の虫下し作戦 201
・チンパンジーの「苦い薬」 204
・昆虫もまた…… 210
・土食いは寄生虫対策にも 212

第10章 ハイになる 215
・酔っぱらい動物 215
・動物がアルコールを好むわけ 219
・幻覚植物と興奮剤 223
・トリップか治療か 227
・動物も中毒になるか 233

第11章 精神病 236
・狂った行動にはわけがある 237
・あるチンパンジーの「狂気」 240
・ストレス状況下での対処法 242
・トラウマをはねのける 245
・飼育動物の神経症 248

第12章 家族計画 252
・ヒツジを不妊にするクローバー 252
・繁殖は食用植物に依存する 255
・「バイアグラ・キノコ」と妊娠中絶 257
・食物であかんぼうの性が変わる 259
・妊娠・出産・授乳期の食餌管理 262

第13章 死との遭遇 268
・老齢を生きる 268
・老化を遅らせるには 270
・年寄りへの敬意 273
・ゾウの墓場・ペンギンの墓場 275
・自殺 278
・死にゆく仲間へのゾウの反応 280
・死骸を埋める 282
・死への恐れと悲しみ 286

第14章 これまでにわかったこと 289
・作用範囲の広い戦術を組み合わせる 289
・予防は治療にまさる 293
・巨大な薬倉から適切な薬を選ぶ 294

3部 学ぶべき教訓 297
第15章 飼育下の動物 298
・動物園の動物たちの健康管理は十分か 298
・自然に帰す試みが成功しない理由 304
・ネコが鉢植えの植物を食べるわけ 305
・ブロイラーの当世健康事情 308
・ウシとヒツジの健康管理 312
・うつ状態の畜産動物 314

第16章 健康になろう 316
・現代人は「深刻な栄養失調」 316
・植物は「まるごと」食べることが肝心 321
・ヒヒの「カウチポテト」 323
・からだの要求に耳を傾ける 325

訳者あとがき 329
原注 358
動物名索引 363
植物名索引 366

■はじめに(冒頭部分)
発熱しているイヌは静かな隅っこで休むが、胃の具合の悪いときは
草を食べる。彼らはどの草を食べればいいか、だれにも教わらない
が、吐くのに役立つ草や気分がよくなる草を本能的に探しあてる。
     ―ヘンリー・シゲリスト アメリカ人医師 一九五一年

病気の動物は奥まった場所にひっこんで、回復するまで断食する。
断食中はわずかな水と薬草を摂るが、祖先から受け継いだ知恵で本
能的に薬草の探しかたがわかる。私は……たびたび自己治療を観察してきた。
  ―ジュリエット・ドゥ・ベラクリ・レヴィ ヨーロッパ人の伝統的薬草医 一九八四年

ゾウが病気になると、象使いはゾウを森につれていく。そこでゾウ
は必要な薬草や植物をつまむ。なぜか彼らは自分自身の薬を処方で
きるのだ。
  デネッシュ・チョードリー インド人の象猟師 二〇〇〇年

■訳者あとがき(第2、3段落のみ)

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