2015-06-16
今日、健康雑誌が多数刊行され、毎号、健康にまつわる情報や健康法などが提供されている。 むしろ氾濫状態といえる。こうした健康雑誌の企画の"根"はほとんど『赤本』から出ているといっても過言ではない。 指圧療法、健康摩擦、マッサージ、カイロプラクティック、灸、腹式呼吸法。食事療法、青汁療法など、これら現代人にも支持されている健康法の源は『赤本』にある。 だが、こうした健康雑誌の記事の中には"多吉の精神"を忘れ、また、方法をはきちがえた内容が見受けられる。
『赤本』は日常生活に密着した健康生活ガイドブックである。 刊行以来、七十五年以上を経て、いま"多吉の精神"をたどり、原点を振り返るのは決して無駄ではないだろう。 『赤本』通りに生き、多吉は八十六歳で天寿を全うした。
『赤本』の表紙の裏に多吉の詠んだ歌が短冊風に記されている。
人の行く裏に道あり
病む人の近路をしらで
逝くぞかなしき
『赤本』に書かれた"健康道"を知らずに早死にする愚を嘆いているのである。 いまこそ、"多吉の精神"を学びたいと考える。
なお、本書では、『赤本』引用部分を現代人にも分かりやすい形で現在かな遣いに改めるとともに、 句読点をつけ、適宜、加筆・削除した。あらかじめお断りしておく。
お大事に!
■一言:
知っている人は知っている医学書「赤本」の世界
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